第13回、加賀脳卒中地域連携協議会総会を開催いたしました。

☆診療レベル向上ができる地域連携パス運用☆

第13回、加賀脳卒中地域連携協議会総会を開催いたしました。

今回は急性期、回復期、生活期各施設における脳卒中連携パスの運用状況が報告されました。

発表を聴いて大変嬉しかったのが、パスを運用することで自然と患者さんの全人的な評価ができ、地域全体の脳卒中診療レベルが向上していると実感できたことでした。

パスがICFに準じて作成されているため、そこに記載するだけで疾病を中心とした健康状態に関する評価はもちろん、活動参加、環境因子まで意識が向きます。急性期から環境因子に配慮したアプローチがなされ回復期に切れ目なく伝えられていることがわかり、パスを運用していなかった10年前と比べると隔世の感がありました。

パスを使うことによって地域の診療レベルが上がる(パスの使用率を上げることが目的ではなく)、という当初の目標が現実になってきております。情報量が多すぎて記載が大変、生活期での運用が少ない、など問題点もまだまだありますが、10年間で確実に地域が成長していることがわかりました。

今後もパスの運用促進と合わせ、10年間で石川県の脳卒中診療がどのように進化したのか、蓄積されたデータをまとめ発表していきたいと思います。

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